遊学の道Projectとは

 遊学の道Project(YMP)は、檜原村にある「遊学の森」をつくる活動です。

 

 「遊学の森」は、田中惣次さん(田中林業株式会社)が所有している森林の一つです。私達YMPは、田中さんの許可を頂き、遊学の森をよりよい森にしていこうと考え、森づくりを進めています。
 ところで、遊学の森とはいったいなんなのでしょう?
 遊学の森は「より多くの人に森林や林業を知って欲しい」という願いをこめて名づけられた森です。この森は、「林業のテーマパーク」と位置付けられています。林業を知ってもらうことを目的にしていますから、林業も行われています。
 YMPは、遊学の森の存在を広め、共に森を歩き、共に作業することで、森林や林業をより深く理解していきたいと考えながら1998年より活動しています。


遊学の道Projectの背景

 

 林業は、たいへん厳しい現状にあります。それは、外国産材優勢の木材流通システムであること、需要者ニーズに対応した国産材製品を安定的に供給できないこと、木材価格の低迷による経営上の問題、過酷な労働による若者の林業離れ、林業従事者の高齢化などによるものです。

 

 しかしながら、林業は私達の生活に大きな役割を果たしています。例えば、人間の生活に不可欠な水に注目してみると、手入れの行き届いた森林と、放置された森林とでは雨水を保持する力、土壌の表面浸食を防ぐ力、ひいては洪水を防ぐ能力、土砂災害を防ぐ能力に至るまでどれを見ても前者の方が優れています。人工林に限らず、天然林や自然林のような人が手を加えていない森林と比較しても手入れされた人工林の方が、その効果が高いことが同様にいえるのです。

 

 森林の持つ機能はこのほかにも、大気浄化作用・水質浄化作用などがありますが、現在の日本のように人工林を造ってしまっている以上、林業を抜きにしてこの効果を十分に保つことは期待できません。林業は木材生産だけでなく、人間の生活環境を維持しているのです。

 

遊学の道Project は、森づくりを通して「生活環境を守る」試みです。

 

 遊学の道Projectは、幅広い年齢の人、さまざまな職業の人が遊学の森で森づくりをし、交流していくことで森林や林業を理解していくことを目指します。この活動で、人、森林、林業の交流があり、それぞれの間で理解が深まり、共に発展していきたいと考えています。

 

活動の目的

遊学の森で活動し、森林に親しみながら、楽しい時を過ごすこと。
遊学の森を歩けば、森林、林業を理解できる森にすること。

 

活動内容

遊学の森を発展させる活動。

 

活動場所

東京都西多摩郡檜原村『遊学の森』
(森林業家、田中惣次さん(田中林業株式会社)所有の森)

 

活動周期

基本的に月に一度。 第2土、日曜日。

(日程はFacebook参照)